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40代…高齢の中絶手術が増えている!? 確実な避妊法やリスクを知りたい - マイナビニュース

避妊方法には複数の選択肢があります。女性の体を守るためにも大切な避妊の種類と、それぞれの避妊方法のメリットとデメリット、間違いがちな避妊法のリスクについてご説明します。

◆安全日で妊娠も……妊娠を希望しないなら確実な避妊法を
避妊は妊娠を目的としないセックスには不可欠。例え結婚していても、妊娠を望む時以外は避妊する必要があります。

避妊法にはいくつかの種類がありますが、間違った認識は大変危険です。将来のためにも、女性の体を守るためにも、それぞれの避妊方法のメリットとデメリットを正しく知っておきましょう。

◆避妊方法の種類とそれぞれの費用・失敗率
避妊方法はいくつかあり、避妊の確実性や費用などが異なります。それぞれのメリット、デメリットについて解説します。

◇避妊手術の費用
・副作用・避妊失敗率……約0.1~0.5%
・費用……約30万円前後

手術によって女性の卵管や男性の精管を縛り、卵子や精子が通れなくする方法。一度手術をすると元に戻すことはできませんので、今後全く妊娠を希望しない方のみ選択できる方法です。術後は特にメンテナンスも必要なく、1度の手術でずっと避妊できるのがメリット。一方で、手術費用がかかることや手術そのものの負担がかかってしまうというデメリットがあります。

◇子宮内避妊具<IUD・IUS>の費用・副作用
・避妊失敗率……約0.1~1%
・費用……1回の挿入が銅付加タイプは2~3万円、ホルモン付加タイプは4~5万円

子宮内に避妊具を挿入して着床や排卵を防ぐ方法。避妊具の柄の部分に銅が付加されている「銅付加子宮内避妊具」や黄体ホルモン剤が付加されている「ホルモン付加子宮内避妊具」などがあります。一度入れれば、2~5年ごとに入れ替えるだけで、毎日薬を服用したり性交渉のたびに装着したりといった手間がありません。

子宮内に挿入する操作が必要になりますので、経膣分娩をしたことのない方には使いにくいというデメリットがあります。また、子宮内に異物を入れることになりますので、挿入してしばらくは不正出血が続いたり、稀にですが子宮内感染を起こすリスクがあります。

◇低用量ピルの費用・副作用
・避妊失敗率……約0.1~0.8%
・費用……1シート(1カ月分)が2000~3000円

卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが混ざったホルモン剤を、毎日1錠ずつ飲むことで排卵を防ぐ方法。ピルは処方箋が必要な薬なので、一般の薬局で自分で購入することはできません。

タバコを吸わない健康な女性であれば、10代から40代まで幅広く使え、避妊効果以外にも月経不順・月経痛・PMS・過多月経などの改善が期待できます。デメリットとしては、毎日忘れないように飲まなければいけないという手間があり、飲み始めに吐き気や不正出血などの副作用が出ることがあります。

服用により卵巣がんや子宮体がんや不妊のリスクを下げることができるため、特に若い方にお勧めの避妊法です。重篤な副作用に「血栓症(血管の中に血の塊ができて大事な血管に詰まってしまうこと)」があります。頻度は非常に低く、10万人に5人程度ですので、血栓症のリスクがなければそれ程心配する必要はありません。

血栓症のリスクがあるのは、喫煙者・肥満の方・40歳以上の方・高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある方・片頭痛がある方などです。これらに当てはまる場合は、ピルの服用が可能かどうか医師と相談が必要です。

◇男性用コンドーム
・避妊失敗率……約3~15%
・費用……商品により異なるが安価

日本人の7~8割が選択している避妊法。価格が安価で使い方が簡便であり性感染症の予防にもなるという点がメリットですが、使用法が間違っていると確実な避妊にはなりません。

クリニックに緊急避妊を求めていらっしゃる患者様のほとんどが「コンドームが外れた」「コンドームが破れた」といったトラブルによる来院です。女性が自分の手で避妊できないという点もデメリットとなります。

◆妊娠しうる誤った避妊法……膣外射精・安全日(オギノ式)
また、本来避妊法ではないのに、避妊法と勘違いして選択されているものもあります。これらの方法で避妊することはできず、妊娠する可能性は全く否定できません。

◇膣外射精
射精の直前にセックスを中断し、膣内に射精しないという方法。しかし男性器からは射精前から精子が少しずつ漏れ出しているので、全く意味がありません。避妊の観点からも、性感染症予防の観点からも非常に危険な方法です。

◇安全日(オギノ式)
月経周期の排卵日近くを避けてセックスをする方法です。「生理前は安全日」などと考えてしまう人もいるようですが、人間は機械のように毎月ピッタリ同じタイミングで排卵するわけではありません。機械的な排卵なら、妊娠しない時期を特定できるでしょうが、実際の排卵日は数日ずれることも多く、いわゆる「安全日」は存在しません。

オギノ式は、もともと妊娠を希望している方が月経周期のどの時期が「妊娠しやすいか」を判断して妊娠の確率をより上げるために使う方法なので、逆に考えたからといって避妊法として使えるものではありません。

◇清水 なほみプロフィール
女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性に美と健康を!」をコンセプトに現場診療にあたる。ネット・雑誌・書籍等の媒体を通し幅広く健康啓発を行っている。

文=清水 なほみ(産婦人科医)

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August 15, 2020 at 06:45PM
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