<バスケットボール女子皇后杯全日本選手権:デンソー89-56ENEOS>◇17日◇決勝◇東京・代々木第2体育館
2大会連続準優勝のデンソー・アイリスが、悲願の初優勝を遂げた。11連覇を狙ったENEOSサンフラワーズを決勝で破った。
日本代表でも活躍する高田真希(34)は優勝インタビューで、「やりました!」と絶叫。「みんなが自信を持って自分の役割を実戦した結果」と仲間をたたえた。
愛知・桜花学園高からデンソーに加入して以来、初めてタイトルを手にした。「16年やってきて初めての日本一。なかなか結果を出せないこともあったが、日本一を取るまで何度もやり続けた。自分のこういう姿を見て、皆さんの日々の活力になってくれたらうれしい。そこに日本一の意味があると思う」と力を込めた。決勝でもチーム最多21得点をマーク。MVPと大会ベスト5にも選出された。
デンソーは堅い守備で相手の得点機を防ぎ、波に乗った。馬瓜エブリンの得点などで序盤から優位に運び、途中出場の赤穂さくらが第2クオーターだけで8得点と活躍。前半を41-27で折り返すと、後半も高田真希らが得点を重ねてさらにリードを広げた。
43失点に抑えた準々決勝のトヨタ紡織戦、63失点だった準決勝の富士通戦に続き、この日も堅守が光った。前日シャンソン化粧品相手の準決勝で100点ゲームを記録した女王ENEOSの勢いも封じた。準決勝後に高田は、「自分たちの守備を徹底できるかが勝敗のカギ」と力を込めていたが、その言葉を全員で遂行した。
過去12大会で準優勝7回。リーグ戦でもプレーオフ準優勝が2回。何度もはね返されてきた厚い壁をデンソーがついに乗り越え、初めて頂点に立った。
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