
巨人の新人14選手が8日、川崎市内のジャイアンツ寮に入寮した。ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商=は、朝そっても夕方には「ジョリジョリしてるぞと言われる」という濃いひげ対策として、新調した電動シェーバーを持参。驚異の太もも回り66センチゆえに悩まされる股ずれ防止のためにベビーパウダーも持ち込んだ。18歳の高校生離れした規格外な一面をのぞかせた黄金ルーキーは、13日からは新人合同自主トレに臨む。
爽やかな表情で浅野がプロ生活のスタートを切った。入寮に際し、電動シェーバーを持参。「まだ18歳なんですけど、ひげが濃いので。(電動シェーバーを)持ち歩いて、取材がある時はそってから取材を受けたいなと思っています」。直前にさっぱりとひげをそり、取材に応じた。
悩んでいた。高松商では毎朝そってから学校に向かうが、それでも午後になると伸びてきてしまうという。「クラスメートから『本当にそったのか』『ジョリジョリしとるぞ』と(ひげを)触られるので悲しいです」と笑いながら明かした。
昨年10月20日のドラフト会議当日も、ひげをそってから会見に臨んだ。当時はT字カミソリを使用したが、「T字だと少しミスをすると傷になってしまう」と苦労があり、母・美枝さんにリクエストした。プロ生活を見据えて約3万円の電動シェーバーをプレゼントしてもらい、この日も取材直前に使用。さっぱりとした状態で臨むことができた。ひげがトレードマークだった小笠原やシューメーカーらが入団時にそり落としたように、G戦士は“ひげなし”が慣例。早くも巨人の一員としての自覚を示した形だ。
もう一つ、必需品を持ち込んだ。友人の母から贈られたベビーパウダーだ。高校通算68本塁打を誇る抜群の長打力に50メートル走5秒9の脚力を生み出す強靱(きょうじん)な太ももは、身長171センチながら驚異の約66センチ。丸太のような下半身により、「よく股ずれを起こして変な歩き方になっています」という。18歳の高校生とは思えない悩みだが、ベビーパウダーで手入れをして野球に打ち込む。
昨年11月の施設見学の際には、松井秀喜氏が使って畳がボロボロになった素振り部屋、201号室を見学し、「どうやったらあそこまですり減るのか」と衝撃を受けた。「松井さんでもあれだけのことをして活躍している。僕も部屋だけでなく室内練習場やグラウンドでしっかりやっていかないといけない」と気持ちを新たにした。
初めて香川から離れての生活になる。7日に飛行機で旅立つ前には、クラスメートや恩師が高松空港に集結。「寂しい気持ちがありました」と、涙を流しながらプロ野球選手としての決意を固めた。「今後レギュラーに定着して『ジャイアンツの51番と言えば浅野』と言ってもらえるように頑張っていきたい」。13日からは新人合同自主トレに臨む予定。太く、強く、濃いプロ野球人生が始まった。(宮内 孝太)
◆浅野に聞く
―入寮。電動シェーバー以外で持参したものは。
「クラスメート、野球部の仲間、中学校の恩師からの寄せ書きと抱き枕を。『翔吾だったらできる』とかうれしい言葉をもらった。苦しい時はこの仲間を思い出したいなと思います」
―抱き枕はいつから使っているか。
「高校時代はストレッチポールを抱いて寝ていたんですけど、かわいらしい軟らかい抱き枕をプレゼントしてもらったので」
―趣味のために持ってきたものは。
「ウクレレを持ってきました。コロナで休校になった時にお姉ちゃんに誘われて弾いていました。今は弾けないのでオフとか休みの日にとかにうまくなればいい」
―キャンプに向けて。
「(高校野球の)現役の時より運動量が減って体も少しなまっている部分がある。しっかり合同自主トレで汗を流してキャンプでおいていかれないようにしていきたい」
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