オリックスは17日、ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー挑戦を熱望してきた吉田正尚外野手(29)の大リーグ移籍を容認すると発表した。

16年から7年間、チームの主軸として活躍した主砲の思いをくみ、福井で生まれ育った幼少期からの夢を後押しした。

V3を狙うオリックスは慎重にポスティングシステム容認を検討し、今オフの戦力補強に当たっていた。16日に西武から国内FA権を行使していた森の獲得を発表。現在は日本ハムから海外FA権を行使している近藤の獲得に全力を注いでいる段階だ。

その間、吉田正とは代理人を通じての話し合いを継続してきた。吉田正は日本球界屈指のヒットマン。プロ7年間で首位打者2回、最高出塁率2度。18年から5年連続で打率3割以上の数字を残し、今季はリーグ連覇と26年ぶりの日本一を呼び込んだ。

これまで、オリックスでポスティングシステムの利用が認められたのは、00年オフにマリナーズへ移籍したイチローのみ。吉田正は今後、大リーグ機構から全30球団に契約可能選手として通知される。思い描いた夢まで、あと1歩のところまできた。