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Jリーグで声出し応援再開 国内主要プロスポーツ初 2年4カ月ぶり - 毎日新聞 - 毎日新聞

試合前から声を張り上げる鹿島サポーターたち=茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで2022年6月11日午後2時50分、細谷拓海撮影 拡大
試合前から声を張り上げる鹿島サポーターたち=茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで2022年6月11日午後2時50分、細谷拓海撮影

 サッカー・Jリーグは11日、新型コロナウイルス感染拡大防止のために禁止していた声を出す応援を条件付きで解禁した。新型コロナ感染拡大後、国内の主要プロスポーツで声を出す応援を認めるのは初めて。茨城・カシマスタジアムでのYBCルヴァン・カップのプレーオフ、鹿島アントラーズ―アビスパ福岡戦が対象となり、サポーターは練習前からチャント(応援歌)を響かせた。2020年2月以来、約2年4カ月ぶりにスタジアムに歓声が戻ってきた。

 Jリーグは声出し応援の段階的な導入を目指しており、この日は会場の収容率を50%に制限した上で「声出し応援エリア」を両ゴール裏の一部に設置した。前後1列、左右1席ずつを空けて格子状に設けた約1700席はほぼ完売。不織布マスクの着用や前を向いての声出しを求め、食事や飲酒は禁止した。

 12日にもJ2の1試合で同様の検証をし、7月には声出しエリアの収容人数を最大7000人まで引き上げる方針。会場ではマスク着用率や観客同士の距離、二酸化炭素濃度などを調べ、今後の運営に生かす。

 産業技術総合研究所などの調査によれば、収容人数4万人のスタジアムが満席状態となったと仮定し、このうち声出しが可能な5000席を設けた場合、95%のマスク着用率が保たれれば、声出しを全面禁止した時と比べて感染リスクは2%増にとどまるという。Jリーグは安全性を確認しながら緩和していく方針で、試合を視察した野々村芳和チェアマンは「(声援に)胸が熱くなった。一歩ずつ積み上げて、たくさんの人に楽しんでもらえて、安全なスタジアムを取り戻していきたい」と今後の全面解禁に意欲を示した。

 選手や対象エリアで観戦したサポーターからは歓迎の声が相次いだ。プロ2年目で、この日初めてスタジアムでチャントを聞いた鹿島のDF常本佳吾は「応援されていると実感できたので、すごく力になった」と感慨深げ。MF土居聖真は「『普通』が簡単なことではないと感じさせられた2年半だった」と話した。

 茨城県神栖市の藤沢由香里さん(48)は「うれしい。声を出せると気持ちも違う。サッカーはみんなで一緒に応援できるのが醍醐味(だいごみ)なので」と言葉を弾ませ、同県鹿嶋市の栗原直也さん(29)は「感慨深い。やっときた、日常が少し戻ってきたという感じがする。コロナとともに歩み、一歩ずつ元の状態に戻っていければ。でないとサッカー人気が戻らない」と語った。【細谷拓海】

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