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日赤和歌山医療センターにハイブリッド手術室 - 日高新報

 和歌山市小松原通の日赤和歌山医療センターは、県内では初となるCT撮影も可能な自在に動く血管撮影装置と連動した手術ベッド(ハイブリッド手術室)を導入した。術中CT撮影と同期して手術器具を確定位置に導くナビゲーションシステムも導入し、4月6日の運用開始から現在までに、循環器内科や心臓血管外科、脳神経外科など5つの診療科で計27件の手術を行っている。

 ハイブリッド手術室とは、従来の手術室と心臓カテーテル室にそれぞれ設置されていた機器を組み合わせ、手術台と心・血管X線撮影装置がセットになった最新の手術室。日赤和歌山医療センターは4カ月以上かけて、従来の手術室2室を取り壊し、天井や床に放射線防護壁を内蔵したハイブリッド手術室を整備し、先月6日から運用を開始した。

 手術ベッドは、術中にCT撮影可能な床置き型血管撮影装置と連動し、患者が仰向けの状態で手術を行う循環器・心臓血管外科のほか、背面から手術を行う整形外科や頭部の脳神経外科、さらに胸部側面からアプローチする呼吸器外科の手術も実施。これらすべての領域のオペに対応したハイブリッド手術室は県内で初めてとなり、各種ペースメーカーの移植・交換(循環器内科)、胸部・腹部の大動脈ステントグラフト内挿(心臓血管外科)、脊椎固定や骨盤骨折固定(整形外科)、脳腫瘍摘出や脳動脈瘤クリッピング(脳神経外科)、胸腔鏡下肺部分切除等(呼吸器外科)などの手術が行える。今月20日までに、循環器内科、心臓血管外科、整形外科、呼吸器外科、脳神経外科の5つの診療科で27件の手術が行われた。

 整形外科と脳神経外科の手術では、最新のナビゲーションシステムで術前撮影のCT画像を3D化して手術器具を動かし、別に撮影した術中CT画像をドッキングさせた手技でより精緻で迅速な手術が期待できる。循環器領域では、血管撮影装置画像と超音波画像診断装置から得られた情報を重ね合わせて表示するシステムを導入。手術時間の短縮や造影剤の使用量、被ばく線量の低減につながるという。

 秋には、大動脈弁狭窄症の治療法TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)も開始予定。同センターは「最新鋭の設備と装置、県内最多領域での診療を開始することで、地域の方々により体の負担が少なく、安全性の高い医療を提供していきます」と話している。

写真=日赤和歌山に新たに整備されたハイブリッド手術室(日赤和歌山医療センター提供)

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May 25, 2020 at 12:57PM
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