
韓国軍は22日、性別適合手術を受けた下士官を除隊させると発表しました。軍は、性別の変更と除隊は関係ないと説明していますが、下士官は、「性的なアイデンティティーに関係なく、国を守る軍人になれることをみせたい」と訴えていて、軍の対応をめぐって議論を呼んでいます。
韓国の陸軍は22日、休暇中に外国で性別適合手術を受けた下士官について、処遇を決める委員会を開き、「服務を続けることはできない」として、この下士官を除隊させることを決めました。
その理由について陸軍は、下士官は障害があり、医療的な診断の結果で、性別の変更など個人的な事情とは関係ないと説明しています。
そのうえで、今後もすべての隊員の人権が保障されるよう、軍として多角的な努力を続けていくと強調しました。
これに対し、この下士官は22日夕方、みずから記者会見を開き、「性的マイノリティーが差別を受けない環境で、任務を果たせればいい。その先例として私は軍に残りたい。性的なアイデンティティーに関係なく、この国を守る軍人になれることをみせたい」と、涙ながらに訴えました。
韓国メディアによりますと、性別適合手術を受けたあと、軍に残りたいと表明したのは、この下士官がはじめてだということです。
韓国国内では、今回の陸軍の対応に理解を示す声がある一方で、人権侵害だという批判も出ていて、議論を呼んでいます。
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January 22, 2020 at 07:39PM
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韓国軍 性別適合手術受けた下士官を除隊に 本人は「残りたい」 - NHK NEWS WEB
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