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予防切除のはずが…見つかったオカルトがん また手術 - 朝日新聞社

 太宰牧子(51)は2011年、乳がんをきっかけに、特定の遺伝子に変異があるために乳がんや卵巣がんになりやすい「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」だとわかった。

HBOC
遺伝性乳がん卵巣がん症候群。遺伝子「BRCA1」か「BRCA2」に変異があり、がんを抑制する働きが弱い。HBOCの女性が生涯で乳がんになるリスクは約40~90%と、日本人女性全体の9%に比べて高い。卵巣がんになるリスクは約20~60%で、一般の人と比べ約20~60倍なりやすい。男性も、乳がんや前立腺がんになる割合が高くなる。

 それから8年後の19年9月、がんになるリスクを減らすため、がんになっていない卵巣や卵管を予防的に切除する手術(予防切除、リスク低減手術)を受けた。

 その2週間後、思いがけないことを主治医から聞く。

 「オカルトがんが見つかりました」

 手術を受けた慶応義塾大学病院…

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