日本人のがんの中で最も罹患(りかん)者数の多い大腸がん。県立静岡がんセンター(長泉町)はこのほど、体への負担が少ない手術支援ロボット「ダヴィンチ」による直腸がん治療で全国最多となる千症例に達した。全国の医療施設でロボット手術の導入が進む中、大腸外科の塩見明生部長は「トップランナーとして安全水準の向上と、保険適用範囲の拡大を目指したい」と目標を掲げる。
大腸の中でも直腸は臓器が集中する狭い骨盤内にあり、がんの切除によって排せつ機能や生殖機能に障害が出やすい。執刀医が画面を見て遠隔操作で手術を行うダヴィンチは、ミリ単位で正確な作業ができ、機能の温存に有効とされる。同センターは2011年12月、県内の医療機関に先駆けて導入した。
12年には、医師がダヴィンチの操作資格を得るために必要となる直腸がんの「症例見学施設」に国内で初めて認定された。ダヴィンチを扱える医師は一つの診療科につき1~2人が一般的だが、大腸外科は常勤医の5人全員が術者の資格を持つ。12年度に同科が行ったダヴィンチ手術は60症例ほどだったが、現在は年間180症例以上を扱う。
塩見部長によると、直腸がんのダヴィンチ手術は18年4月に医療保険が適用されて以降、全国の医療機関で増加している。導入したばかりの施設が多いため、執刀医の育成が急務という。同科は手術見学の受け入れに加え、日本内視鏡外科学会認定の熟練指導医を全国の医療機関に派遣し、安全水準を高めている。
一方で、直腸がんと同程度の罹患者数がいるという結腸がんのダヴィンチ手術は保険適用の対象外になっている。同センターは、京都大など5施設と共同で保険適用を目指した臨床研究に取り組んでいる。塩見部長は「直腸がんの手術と同様に、体への負担を少なくする低侵襲性や、合併症の少なさといった有用性を証明する必要がある。良い治療をすることで結腸がんでもダヴィンチ手術を標準化し、保険導入につなげたい」と話した。
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June 05, 2020 at 03:01PM
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