![「レーシック経験者」の白内障手術は、なぜ断られやすいのか?](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/-/img_ff273839d3eae188fe4eb350bb008bb7241917.jpg)
目の病気として知名度の高い「白内障」。高齢者の病というイメージが強いものの、若い世代でも発症する恐れがあります。正しい知識を身に付け、きちんと備えておくことが重要です。今回は『「見える」を取り戻す白内障手術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、はんがい眼科を受診された方の症状から「レーシック手術後に発症する」白内障について解説します。
Case5:レーシック手術後に「白内障」発症
【45歳男性のAさん】
幼少期から近視。メガネやコンタクトレンズの煩わしさから逃れたいと、32歳の頃にレーシック手術を受けた。その後、メガネなしの快適な生活を続けていたが、最近、ものが二重に見えたり、かすんだりするようになった。レーシックの手術を受けているために、複数の眼科から白内障の手術を断られてしまった。
◆発症時の自覚症状
月や遠くの山などが二重、三重に見え、話している相手の顔がかすんで見えにくいという症状が出るようになった。激務による疲れ目だと思っていたのだが、一向に改善しないため眼科を受診した。
◆診断・治療
Aさんは、レーシック手術を受けた眼科で「白内障」と診断された。その眼科での白内障手術を希望していたが「レーシック手術を受けている場合は、白内障の手術は難しい」と断られてしまう。その後、2軒ほど眼科クリニックを受診するも、同じように断られた。
レーシック手術後は「眼内レンズの度数計算」が特殊であるが、同様の症例を多数経験していることから、当院では問題なく手術できると判断。
手術は成功し、現在はメガネなしでスポーツやアウトドアを楽しんでいる。
他のケースはこちら>>>【Case1】【Case2】【Case3】【Case4】
「レーシック経験者」の白内障手術が難しい理由
簡単に、レーシック手術の仕組みをご説明します。人がものを見るとき、目に入ってきた光をレンズの役割を果たす角膜で屈折させ、その後、水晶体が厚みをかえてピント(焦点)を調節します。
光を曲げる力は、角膜が2/3を担い、残りの1/3は水晶体が担当しています。
近視の目は、目が長いため、ピント(焦点)が網膜の手前で結ばれてしまい、ピントが合いません。
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[図表1]正常眼と近視眼の比較
レーシック手術は、エキシマレーザーという種類のレーザー光線で角膜内部の中央部分を削って薄くすることで、入ってきた光の屈折率を弱めて、近視の矯正をします。
![](https://gentosha-go.com/mwimgs/0/a/540/img_0a41bb5e490df2e98cd04aafaf20803972607.jpg)
[図表2]レーシック手術の仕組み
レーシックは、近視に対して優れた治療方法ですが、手術後に白内障を患うと少しやっかいなことになります。白内障手術では、目の中の水晶体を取り除いたうえで、水晶体の代わりに人工の眼内レンズに置き換えます。
![](https://gentosha-go.com/mwimgs/e/c/540/img_ec41272a7e15b76d52bfaea326b5d9c7117639.jpg)
[図表3]白内障手術
眼内レンズは、入れる前にあらかじめ度数を計算します。この度数を計算する際、レーシックを受けた方の角膜は厚みやカーブが変わってしまっているため、一般的なデータや計算式を使うと手術後の度数が大きくズレてしまい、遠視になってしまうことがしばしばあるのです。
特に緻密な計算が求められる多焦点レンズでは、不快な見え方になったり、よく見えなかったりとトラブルが起こりやすいのです。そのためAさんも、複数の医療機関で白内障の手術を断られてしまったのだと思われます。
![トラブルが起きやすいので、眼科によっては手術を断ってしまうことも…](https://gentosha-go.com/mwimgs/8/8/540/img_889d6d777d247ea4e56c3a23fd614c26660007.jpg)
トラブルが起きやすいので、眼科によっては手術を断ってしまうことも…
誤差を極限まで補正できる「ORAシステム」を導入予定
当院では、手術後の度数の大きなズレを克服する努力を続けています。
最新の測定器は、測定するポイント数をかなり増やしたものや、角膜の後ろ側まで測定ができるものを使用。計算式も、レーシックによって矯正された度数を勘案できる計算式を採用しています。
また、角膜の「高次収差」という、ぼやけの原因になるひずみの状態を測定し、多焦点眼内レンズが合うかどうかも判定しています。今後、術中にリアルタイムで最適な眼内レンズ度数を診断・選択でき、極限まで誤差を補正するORAシステムを導入予定です。
板谷 正紀
医療法人クラルス はんがい眼科 理事長
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May 27, 2020 at 03:07AM
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