新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルコール消毒液が不足する中、岩手県二戸市の老舗酒造「南部美人」が、手や指の消毒に使えるアルコール濃度の高い酒の製造・販売を始めている。6月末までに約1万本を製造する予定で、久慈浩介社長(47)は「1902年の創業以来、『おいしい』の一言のために頑張ってきたが、『助けてくれてありがとう』と言われたのは初めて」と新たな地元貢献に意気込んでいる。【山田豊】
厚生労働省は3月、コロナの感染拡大を受けた特例措置として、品薄状態が続く消毒液の代わりにアルコール濃度の高い酒を使うことを認めた。国税庁も製造に必要な免許の申請手続きを簡素化している。一方、久慈社長の元には複数の医療関係者らから「病院の消毒液が足りない」「自宅での介護のために使う消毒液がなくなった」という声が寄せられていた。
同社は4月27日から、アルコール度数77度と65度の2種類の酒の製造を始めた。厚労省は当初、消毒液の代わりとして70~83度の酒を推奨していたが、同22日に「60度台でも一定の消毒効果がある」と使用を容認。同社は燃えやすく取り扱いの難しい77度に加え、家庭での使用を想定した65度でも生産した。77度の酒は医療機関向けに販売する。
初日に製造した約600本は、医療用酸素ボンベなどを扱う北上市の「北良(ほくりょう)」が買い取った。南部美人の久慈社長と以前から親交のあった北良の笠井健社長(46)は「医療関係者や在宅医療患者から、消毒液が不足している現状を聞いていた。橋渡しがしたかった」と話した。同社は県内の医療機関などに無償で提供した。「大変助かる」「安心した」という声が届いているという。
久慈社長は「今まで地域に助けてもらった恩返しの意味も込めた。消毒液不足解消の一助になればうれしい」と話した。消毒液の代わりといっても酒税法に基づいて販売しており、転売は同法違反になるほか、アルコール度数の高さから火気も厳禁となる。こうした管理の徹底も呼び掛けている。
一般用の「南部美人アルコール65」は300ミリリットル入り990円で販売する。問い合わせは、同社ホームページか電話(0195・23・3133)。
"美人" - Google ニュース
May 02, 2020 at 08:26AM
https://ift.tt/3aT5Wn2
「南部美人」が高濃度アルコール酒を製造・販売 「消毒液不足の一助に」 - 毎日新聞 - 毎日新聞
"美人" - Google ニュース
https://ift.tt/35WjqfD
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「南部美人」が高濃度アルコール酒を製造・販売 「消毒液不足の一助に」 - 毎日新聞 - 毎日新聞"
Post a Comment