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「頑張ってきたのがちょっとずつ」松山英樹のPGAツアー挑戦10年の影響 - ゴルフダイジェスト・オンライン

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

2023年のPGAツアー2戦目に、日本人選手は松山英樹を含め計7人が集結した。出場144人とフルフィールドの試合ではあるが、最近の男子ゴルフの海外試合では多い部類。松山以外はいずれも推薦出場で、昨年日本ツアーで賞金王になりDPワールドツアー(欧州ツアー)の出場権を手にした比嘉一貴のほか、大西魁斗桂川有人は予選会をクリアして今年米下部コーンフェリーツアーに臨むメンバーだ。

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開幕2日前の10日、松山英樹は母校の後輩にあたる比嘉、岡田晃平(東北福祉大3年)、日大出身の桂川とアウト9ホールで練習ラウンドをした。「自分から直接『回ってください』と言ってくる子たちとは回ってあげたいなと思うし、(何か)聞かれたら答えられるようにしたい」。後進を育てるためならば、惜しみなく時間を割く。

比嘉は「毎回、同じ試合に出れば練習ラウンドに付き合ってくださって、松山さんしかできないアドバイスも貰える。偉大な先輩ですし、後ろから追いかける立場としては、盗めるものは盗んで戦えるようになりたい」と、同じエリアからアプローチショットをしては背中を追いかけた。

今大会でPGAツアーデビューする蝉川泰果にとっても松山の存在は大きい。「マスターズで優勝されてメジャーチャンピンオンでもある松山さんと同じ試合会場にいるというのは、自分もそれだけ上がって来られたんだなと思います」と、ひとつの指針にしている。

何よりも昨年、目の前で松山が優勝した姿が忘れられないのは中島啓太。「僕が優勝するイメージは正直分からないですけど、松山さんは最終日のバックナインに入って5打差あったのを追いついて。そういう例を自分も頭のなかに入れながら諦めずにやりたい」と熱く語った。

松山が2014年に主戦場をPGAツアーに移してから、早くも10年の月日が経つ。歩んで、積み重ねてきた知識を「純粋に聞きに来てくれるというのはうれしいこと」だと言う。「10年近く頑張って来たのが、ちょっとずつそういう子たち(後輩)に影響があってよかった」と胸の内を明かした。旋風はたしかに巻き起こっている。(ハワイ州ホノルル/石井操)

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