
急激な人口増加が新たな問題を引き起こしている
石油の確認埋蔵量は増加傾向にあり、可採年数は60年近いとされる。確認埋蔵量は、地中にどれくらいの量があるかを示し、探査によって確認されている量をいう。年を経るごとに、探査の技術が向上することで埋蔵量が増加傾向となっているが、では実際にどれくらいの石油が地中にあるかはよくわかっていない。
可採年数は確認埋蔵量の中から、採掘技術によって掘りだせる石油量をいう。これも、次第に増加傾向にある。30年前に比べ、1.3倍ほどだ。採掘技術の進化はさまざまで、ただ単に深く掘り進むだけでなく、横へも採掘していくことでひとつの油田からの採掘量を増やしている。また、岩盤の隙間に入っているシエールオイルやシエールガスを、高圧の水と化学薬品で押し出す手法もあり、採掘の深さも2000~4000メートルと深くなっている。
もちろんそうした採掘は費用も掛かるので、市場価格に見合わなくなれば採算が合わなくなる。そこで、原油価格の上下によって、採掘できても採掘しないという選択肢も起こり得る。
そして採掘の仕方によっては自然環境を破壊する恐れのある場合もあり、環境との調和が求められる。シエールオイルやガスの例では、水を多量に使うので水質汚染や、井戸水にガスが混入して蛇口を開けると発火するなどの事例も報告されている。またシエールガスは、天然ガスに比べ温室効果が強いとの研究もある。大気中に漏れ出さない配慮が求められる。
18世紀の石炭にはじまり、石油や天然ガスによるエネルギー確保が20世紀までに進み、便利な生活を実現してきた。しかし、20世紀における人口の急増が、21世紀もなお続いて100億人に達するとの予測もあり、19世紀初頭に世界人口が10億人になるまで何千年もかかったにもかかわらず、急激な人口増加がエネルギーの使用量の大幅増をもたらし、排出ガスによって環境問題を引き起こしている。
単に地下資源があるかないかではなく、排出ガスを出す地下資源に依存せずに十分なエネルギーを利用し、100億人に達しようかという人々が快適に暮らせる未来をいまから築いていかなければならない。
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