現場支える東京農業大 「十四代」が「東洋美人」指針に：朝日新聞デジタル - 朝日新聞社

　「醸造」の名を掲げ、酒づくりの現場に70年近く人材を送り出してきた大学が東京都内にある。東京農業大学醸造科学科。ここで学び、第一線で活躍する杜氏（とうじ）が山口県内にもいる。

　「東洋美人」で知られる澄川酒造場（山口県萩市）。国際線のビジネスクラスで提供され、ロシアのプーチン大統領も称賛した。杜氏兼社長の澄川宜史（たかふみ）さん（46）は1993年に入学した。学ぶのは、こうじの種類や仕込みの過程など酒造りの基礎。発酵のメカニズムや成分分析など、科学的な視点から醸造に向き合った。

　もう一つ、澄川さんが得たのは卒業生のネットワークだ。当時の同級生200人のうち、20人ほどが酒やみそ、しょうゆを造る会社の跡取りだった。「大学時代の先輩後輩、同級生らの関係が卒業後に生きている」。澄川さんは実感している。

　大学3年の秋に知り合った高木…

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May 15, 2020 at 11:00AM
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