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独自に手術前PCR 神戸大や中央市民、西市民「感染者がいる可能性」 - 神戸新聞

 無症状の新型コロナウイルス患者からの感染拡大が問題となる中、神戸大病院(神戸市中央区)や神戸市立医療センター中央市民病院(同)、西市民病院(同市長田区)が14日までに、手術前のPCR検査を独自に始めた。保健所などが行う行政検査とは別で、兵庫県が公表する検査数には入っていないが、13日時点で陽性は出ていないという。各病院は「行政検査の対象外の人にも感染者がいる可能性がある。自衛手段として実施している」とする。(霍見真一郎)

 兵庫県内のPCR検査は現在、県立健康科学研究所(加古川市)などで実施。一方神戸大病院によると、病院独自の手術前PCR検査は、無自覚な患者から、医師や看護師らが感染するのを防ぐのが主な目的。また感染者自身の治療や、ほかの入院患者への感染拡大防止にもつながる。院内の危機管理のため実施しており、日々の検査数は保健所に伝えていないが、陽性が出た場合には報告する方針という。

 神戸大病院は、検査部門が持っていた機械と国立感染症研究所から配布された遺伝子の鋳型などを使用。鼻や気道、肺など感染リスクが高い手術患者に限り、7日から実施している。同病院で全身麻酔が必要な月約500件の手術中、20~30件程度が検査対象となる見込みで、手術予定日の数日前に外来で行い、もし陽性だった場合は手術を延期する。13日までに13件検査したが陽性はまだない。

 中央市民病院も、7日から手術前PCRを始めた。同日以降、13日までに計30件調べたが、今のところ陽性は出ていないという。同病院は現在、手術数を通常の4分の1程度に絞っているが、全ての手術前に検査する。関係者は「手術前後に新型コロナが発症すると、命の危険性が高まるため」と話す。

 西市民病院は、4月下旬から実施。全身麻酔が必要な全手術患者を対象としており、13日までの計48件で陽性はないという。

 関係者によると、これらの手術前PCR検査は、熟練の技師が特殊な機械で行うため、現時点では全ての病院では実施できないという。

【対策の基礎データになる可能性 関西福祉大(赤穂市)の勝田吉彰教授(渡航医学)の話】気管に酸素を送る管を入れる際、ウイルスが付着した微粒子が飛び散る可能性があるなど、手術中の感染リスクは高い。感染者がどこにいるか分からない中、手術前のPCR検査で医師や看護師への感染を防ぐことには意義がある。また、結果的に無自覚の感染者がどれくらい市中にいるかを調べることにもつながる。行政検査の結果とは別の、公衆衛生的な対策を決める際の基礎データとなる可能性があるだろう。

【記事特集リンク】新型コロナウイルス

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