富士フイルムは、手術後の患者体内に置き忘れた手術用ガーゼの見落とし防止を支援する「手術用ガーゼの認識機能」を開発した。同社の超軽量移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO AQRO(カルネオアクロ)」のオプション機能として提供する機能である。富士フイルムメディカルを通じて2020年5月1日に発売する。
外科手術では一般に、使用したガーゼが術後に体内に残っていないかを確認するために、手術前後にガーゼの数を数えて枚数が一致しているかを確認する。さらに、術後には手術室内で使用できる移動型のX線撮影装置で撮影したX線画像を目視で確認し、ガーゼ遺残の有無を確認する。
具体的には、手術用ガーゼに織り込まれた造影糸(X線造影剤を混じた糸)を目視で確認する。ただし、X線画像に映る造影糸は白くて細いため、骨と重なってしまう場合などは確認しにくく、遺残を見落とすことがあるという。体内へのガーゼの遺残は重大な事故であり、合併症や感染などリスクがあることから、ガーゼの見落としを防ぐ仕組みへのニーズは高いと同社は言う。
今回開発した機能は、造影糸をX線画像中から自動的に認識し、その位置を四角く囲ってマーキングする。これにより、外科医の術後X線画像の確認作業を支援し、ガーゼ遺残の発生の低減を目指す。
画像認識技術とAI技術の1つであるディープラーニングを用いて開発した。一般に、AI技術を活用した画像認識機能の開発には、多くの良質な学習データが必要とされている。しかし、ガーゼが体内に残存しているX線画像は大量には存在しない。
そこで富士フイルムは、長年培ってきたX線画像処理技術によって少ない学習データでもガーゼの認識性能を高めることを可能にしたという。なお、同機能の評価用画像は、長崎大学病院が提供した。
(タイトル部のイメージ:monsitj -stock.adobe.com)
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April 03, 2020 at 03:08AM
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