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外科系学会、COVID-19患者・疑い例の手術で提言 - 日経メディカル

写真1 外科系学がまとめた提言

 日本外科学会をはじめとする外科系学会9学会と日本医学会連合は4月1日、新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術で、外科医が注意すべき点を提言にまとめ発表した。COVID-19まん延の中でも十分な外科医療を継続的に提供するには、医療従事者の感染リスクを過小評価してはならないとし、医療従事者を感染から守ることも最優先事項の1つと訴えている。

 提言の名称は『新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術に関する提言』(写真1)。

 「患者および術式選択について」「個人用防護具(PPE:Personal Protective Equipment)について」「気管挿管・抜管時のリスク回避について」など、7項目からなる。

 例えば「患者および術式選択について」の中では、トリアージ計画についても解説。トリアージ計画は「一律に決められるものではなく、地域の医療情勢と投入可能な資源の双方を踏まえ、科学的データ並びに臨床家および病院管理の専門家の意見に基づいて立案されるべきである」と言及している。

 そのうえで、米国外科学会(ACS)が推奨するセントルイス大学のElective Surgery Acuity Scale (ESAS) をベースにした手術トリアージの目安(表1)を提示した。

表1 手術トリアージの目安

 「個人用防護具」の項目では、COVID-19患者または感染が疑われる患者の手術・処置の際には、米国疾病対策センター(CDC)かが個人用防護具の着用を推奨していると指摘。エアロゾルを発生し得る処置にあっては、N95マスクまたは高度な防護が可能なマスクを使用するとした。

 マスクの着脱法、個人防護具の在庫確保、N95マスクの再利用などにも触れ、参考とすべきウエブサイトを紹介している。

 医療従事者の帰宅時の対応についても取り上げており、(1)病院は、医療者が自宅に戻れない(帰れない)場合に備え、宿泊施設を準備する、(2)帰宅時はすぐに服を脱いで洗うことを考慮する、(3)携帯電話はウイルス汚染しやすいため、清潔に保つことに留意する――など、具体的な対応を列挙している。

 提言は最後にこう結んでいる。

 新型コロナウイルス感染症が蔓延を続けている現状では、医療情勢や社会状況は日々刻々と変化する。外科医はこれらの変化に柔軟かつ協調的に対応することが求められる。この困難な状況下にあっても、外科医として、また地域住民の健康を守るリーダーとして、是非力を発揮されんことを願うものである。

■参考文献
・新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術に関する提言(日本外科学会

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April 02, 2020 at 10:30PM
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