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昨年3月、ケニア・モンバサで白内障治療をした中井さん(左から2人目)=中井さん提供 |
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津市の眼科医、中井義秀さん(70)が、ケニアで白内障の手術をするボランティアに取り組んでいる。二十一日には現地の医師と看護師の三人が来日し、津市で日本の医療体制を学んでもらう。三月には二度目の渡航をして治療に当たる。「早く治療すれば治っていた人が多く、失明してしまう状況を少しでも変えられれば」と話している。
中井さんは名張市出身。三重大病院の医局に勤務した後、一九八六年に津市に東海眼科を開業し、現在は県眼科医会長も務めている。
若いころから発展途上国の医療を支援したいとの思いがあったが、勉強や仕事で時間が取れなかった。二年前に院長を長男に譲って時間ができ、米国での学会で、ケニアの恵まれない人々への眼科治療に取り組む慈善団体「ライトハウス」の活動に誘われ、日本人初となる参加を決めた。
昨年三月、初めて同国の都市・モンバサの病院で二週間、治療に当たり、七十人を治療した。主に、目の中でレンズの役割をする水晶体が濁る白内障を治療。「よく見えるようになった」と喜ぶ人がいる一方で、病状が進行して水晶体が白濁を通り越し、茶色や黒に変色して、回復が困難な患者が少なくなかった。
今の日本の白内障の手術は、目の表面を二ミリ程度切開をするだけで数十分で終わり、日帰りの場合が多い。日本なら失明しないですむのに、ケニアでは病気が放置されて見えなくなってしまう人がいる現実があり、中井さんは「(自分が)手術できる間はできるだけ長くケニアを支援したい」と感じた。
手術技術や病院での医師や看護師の働き方、病早期発見する医療体制など、改善すべき点は多い。「現地の優秀な医師らに日本の医療を見てもらえば役立つのでは」。今回来日したのは現地の医師二人と看護師一人で、中井さんと慈善団体で渡航費や滞在費を負担し、東海眼科や三重大病院を見てもらう。中井さんは来月、モンバサで二度目の治療に励む。
中井さんは四十年前、米国に最新の治療を勉強に行き、日本との差に驚いた。しかし、後に追いついて世界最先端の治療が可能になった。「ケニアでも白内障治療が失明防止に役立つという症例を増やせば、政府もこの分野に力を入れてくれるのでは」と願っている。
(森耕一)
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February 22, 2020 at 03:10AM
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白内障手術でケニア支援 津の眼科医・中井さんボランティア - 中日新聞
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